WORKERS PROFILEワーカープロフィール

渡部 浩子さん

データ入力

ゆざワーカー紹介第3弾は、家業の農業をしながら在宅ワーカーとして活躍する渡部浩子さんに、在宅でのお仕事と、ゆざワーカーとしての活動について聞いてみました。

-在宅ワーカーを始めようと思ったきっかけは?

もともとパソコン入力は好きだったのですが、農家に嫁いでからは農繁期が忙しく、一年を通して勤務することが難しくなってしまったのです。
そこで、『パソコンを使って在宅でもできる仕事はないか?』とネットで仕事を検索してみたものの、そのあまりの数の多さに、一体どれが信用できる情報なのか自分では判断ができず、一歩を踏み出せずにいました。
そんな時、湯沢市の広報誌に入ってきた『在宅ワーカー募集』のチラシが目に留まり、「これだ!湯沢市が主催なら、間違いない!」と、すぐに応募しました。

-今までどんな在宅ワークに取組みましたか?

3か月間の育成トレーニングを終えて、初めて請け負った仕事は文章執筆業務でした。
レシピを基に、文書を作成したり、画像を探して添付したりする作業です。
全てが初めてなので手探り状態でしたが、わからない所はサポートスタッフが何度も丁寧に説明してくれますし、納品前にもチェックしてくれるので、安心して仕事に取り組むことができました。
その他にも、データ入力、文章執筆、文章構成案作成、文章校正、入力データ検品チェック、簿記の仕分けや勘定科目入力など、多種多様な業務にチャレンジしてきました。

-やってみて、良かったことは?

全ての業務に言える事ですが、この仕事をしていなければ関わることのできなかった分野を知ることができる点です。
例えば、文章作成業務では、その分野のことを全く知らないままでは、やはり仕事になりません。
仕事に取り掛かる前に、まずはその分野について情報を集めるなど、下調べが必要になってきます。
今まで興味のなかった分野のことでも、勉強していくうちに好奇心が刺激され、新たな興味が湧いてくることも少なくありません。
ひとつの仕事で学習したことが、また次の仕事に結びついていくこともあるので、毎回が勉強です。
大変と言えば大変ですが、好奇心旺盛な私には向いている仕事なのかもしれませんね。

-では、課題点は?

仕事を請け負いすぎて、家業が後回しになってしまう点ですね…。
比較的、短い納期の仕事もあるので、納期が重なってしまうと作業が深夜になることも珍しくありません。
納期は絶対なので、どうしても自分の家のことが後回しになってしまいます。
しっかりスケジュールを組んでいるつもりでも、予想以上に作業に時間がかかってしまうこともあったりします。これは、今後の課題ですね。

-渡部さんが一番得意とするワークは何ですか?

データ入力です。
そもそもパソコンに向かっていることが好きなので、データ入力は全く苦になりません。
私は、データ入力をする時には、ノーミスを目指します。そして、最低でも3回は見直しをして厳重にチェックします。
それでも入力ミスをしてしまった時は、本当に悔しくてしょうがありません。データ入力は完璧で当然、これが私のポリシーです。

-キッズプログラミングの講師もされていると聞きました。

これまでゆざワーカーの活動として、小学校の長期休みに合わせてキッズプログラミング講座を開催したり、各小学校をまわってプログラミングの授業をさせていただいたりしてきました。
教室に響き渡る楽しそうな声、予想外の動きに驚く表情や上手くプログラムできたときにこぼれる笑顔など、子どもたちの瑞々しい感性を目の当たりにして、私の方が楽しくなってきてしまいました。
プログラミングは、これからますます需要が増えてくる分野です。
私も微力ながら、プログラミング教育をとおして、子どもたちの可能性を広げるお手伝いをできれば…と思っております。

-おもしろいワークショップの企画があったそうですね。

【ヒット商品創出プロジェクト】「思いを形にするワークショップ」ですね。楽しかったですよ。
私は、ワークショップの企画の段階からボランティアとして関わらせていただきました。
この仕事をしていると、「ゆざワーカーって何?」「在宅ワークってどんな仕事をしているの?」と、よく聞かれます。
残念ながら、湯沢市の在宅ワーカーの認知度は、まだまだ低いのが現状です。
そのため、ワーカーさんが「もっともっといい仕事がしたい!」「スキルアップしたい!」という思いを持っていても、仕事がないことには何も始まりません。
動画製作、ロゴデザイン、ホームページ制作、チラシ・パンフレット作成、ネット販売ノウハウ、など、ワーカーがお手伝いできることはたくさんあるのに、仕事がない…。
一方で、湯沢にはあまり知られていないけれども「イイモノ」を作っている方たちがたくさんいます。
その「イイモノ」をメジャーにしたい生産者さんの思いと、メジャーにするお手伝いをしたいゆざワーカーの思い。
このふたつの思いを形にするワークショップを開催しよう!ということになったのです。
生産者の方々は出席者の方からたくさんのアイデアをいただき、喜んでいる様子でした。
早速パッケージデザインを考えていきたいという方もいらっしゃいました。
湯沢のイイモノを、ゆざワーカーと生産者さんが手を取り合って、ここから発信できたら…、そう思うだけでワクワクしてきます。

いつも考えていることなのですが、私は、『商品』を売るのではなく、その『商品に込められた生産者さんの思い』を売りたいのです。
その商品が生まれる過程には、必ず生産者さんの思いが詰まったストーリーがあるはずです。
そのストーリーや『商品に込められた生産者さんの思い』をしっかり受け止めて、ゆざワーカーが動画やチラシデザイン等で表現し、製作だけでなくその先の販売までも見据えたものが納品できたらと・・・そんな想いです。
少し大きいことを語ってしまいましたね。でも、語ることで現実になることも・・・それが力となり勇気になりますから。
今後もゆざワーカーさんや、生産者様とのご縁を大切に、仕事をしていきたいと思います。

生産者のストーリーをしっかり受け止めて表現したいと語る渡部さん。
その姿勢は得意なデータ入力等でも出ており、納品物が誰に見られるのか、どのように使われるのかを意識して取り組まれています。
高品質のものを納期までにしっかり仕上げる、そんな在宅ワーカーさんがゆざワーカーにはたくさんおります。ご興味持たれた方は是非ご連絡ください。